
占いと聞くと、星占い、姓名判断、水晶占いなど、さまざまな占術を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
その中でも、絵柄が描かれたカードを使って占う「タロット占い」は、神秘的な魅力を持つ占術のひとつです。
タロットカードには、一枚一枚に異なる絵柄や象徴が描かれています。
それらを読み解くことで、恋愛や仕事、人間関係などの悩みを整理し、今のあなたに必要なヒントを探していきます。
実は、タロット占いは単に未来を予測するだけのものではありません。
あなたの気持ちを見つめ直したり、今まで気づかなかった考え方に目を向けたりするきっかけにもなるのです。
今回は、タロット占いの歴史からカードの種類・構成、基本的な占い方まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
タロット占いに興味があるあなたは、ぜひ最後まで読んでくださいね。
1. タロット占いとは?
タロット占いとは、タロットカードを引き、その絵柄や象徴、カード同士の関係性などを読み解いて、悩みや質問に対するヒントを探る占術です。
恋愛、仕事、人間関係、将来の方向性など、さまざまなテーマについて占うことができます。
一般的なタロット占いでは、カードの意味を基本にしながら、相談者の状況や質問、カードが置かれた位置などを組み合わせて解釈します。
では、タロット占いにはどのような魅力があるのでしょうか。
タロット占いの魅力
タロット占いの魅力は、カードの意味を知るだけではなく、そこからさまざまな視点を得られることです。
例えば、同じカードが出たとしても、恋愛について占う場合と仕事について占う場合では、読み取れるメッセージが異なることがあります。
また、カードの基本的な意味に加え、絵柄から受ける印象や、ほかのカードとの組み合わせも大切です。
そのため、タロット占いでは、カードの知識だけでなく、相談者の状況を理解する力や、物事を多角的に捉える力も求められます。
タロットカードは、未来を一方的に決めつけるためのものではありません。
カードから得られたヒントをもとに、あなたの気持ちを整理したり、今後どのような行動を取るか考えたりすることにも役立ちます。
タロットカードの歴史
タロットカードの歴史は、14世紀末から15世紀のヨーロッパにまでさかのぼります。
当初のタロットカードは、主にカードゲームに使われていました。
現在のように占いの道具として広く知られるようになったのは、18世紀以降のことです。
その後、さまざまな思想や神秘主義と結びつき、カードに象徴的な意味を見いだす占いの方法が発展していきました。
現在では、伝統的なデザインを受け継ぐカードから、現代的なイラストを取り入れたカードまで、多種多様なデッキ(タロットカード1組(78枚)のセット)が存在しています。
長い歴史の中で姿を変えながら、現在も多くの人に親しまれているのがタロット占いなのです。
2. タロットカードの種類
タロット占いに欠かせないタロットカードですが、実はさまざまな種類があります。
カードによって絵柄や象徴の表現、解釈の伝統などが異なるため、どのデッキを使うかによってリーディングの印象も変わります。
ここでは、代表的な3種類のタロットカードをご紹介します。
ライダー版タロット
ライダー版タロットは、現在のタロット占いで広く使われているデッキのひとつです。
1909年に刊行されたデッキで、アーサー・エドワード・ウェイトが構想し、パメラ・コールマン・スミスが絵を描きました。
「ライダー・ウェイト・スミス版」と呼ばれることもあります。
ライダー版の大きな特徴は、小アルカナの数札にも具体的な場面や人物が描かれていることです。
そのため、カードの絵柄から状況や感情をイメージしやすく、初心者でもカードの意味を学びながらリーディングに取り組めます。
タロット占いの入門書でも多く採用されているため、これからタロットを学びたい方にもおすすめのデッキです。
ちなみに、紫月もこのライダー版タロットを使用しています。
トート版タロット
トート版タロットは、イギリスの神秘思想家アレイスター・クロウリーが構想し、画家フリーダ・ハリスが制作に携わったデッキです。
色彩豊かで芸術性の高いデザインが特徴で、独自の象徴や占星術、数秘術などの体系が取り入れられています。
ライダー版とはカードの名称や表現が異なるものもあり、学ぶ際にはトート版独自の解釈体系を理解することが大切です。
絵柄から直感的にイメージを広げる楽しみがある一方、背景にある思想や象徴を学ぶことで、より深く読み解くこともできます。
芸術的なデザインや神秘思想に興味がある方にとって、魅力的なデッキのひとつといえるでしょう。
マルセイユ版タロット
マルセイユ版タロットは、ヨーロッパで伝統的に受け継がれてきたタロットの系統です。
特徴のひとつは、小アルカナの数札が比較的シンプルなデザインになっていることです。
ライダー版のように、数札の一枚一枚に具体的な人物や物語が描かれているわけではありません。
そのため、数字やスートの意味、カードの配置、象徴の組み合わせなどを手がかりに解釈していきます。
また、大アルカナの独特な図像や色彩にも魅力があります。
カードの絵柄だけでなく、伝統的な象徴体系や数の意味を深く学びたい方にも向いているデッキです。
多様化するタロットカード
現在では、伝統的なタロットをもとに、さまざまなテーマや世界観を表現したデッキが制作されています。
動物や植物、神話、ファンタジー、現代アートなど、デザインの種類は実に豊富です。
また、タロットと東洋思想など、ほかの占術や思想を組み合わせた独自のカードも見られます。
ただし、すべてのカードが同じ構成や解釈体系を採用しているわけではありません。
購入する際には、カードの枚数や解説書の有無、どのような占い方を想定しているかを確認するとよいでしょう。
初めてタロットカードを選ぶなら、まずは自分が絵柄を見て興味を持てるものを探してみてくださいね。
3. タロットカードの構成
一般的な78枚構成のタロットカードは、大きく「大アルカナ」と「小アルカナ」の2種類に分けられます。
「アルカナ」は、秘密や神秘的なものを意味する言葉に由来しています。
それぞれのカードには異なる役割があり、組み合わせることで、相談内容をさまざまな角度から読み解いていきます。
ここでは、紫月が使用しているライダー版タロットを例に説明します。
大アルカナ
大アルカナは、全部で22枚のカードから構成されています。
愚者、魔術師、女教皇、女帝、皇帝、恋人、運命の輪、太陽、世界など、それぞれに特徴的な絵柄と象徴があります。
大アルカナは、人生の大きなテーマや価値観の変化、重要な選択、精神的な成長などを読み解く際に注目されることがあります。
本に例えるなら、物語全体のテーマや大きな章にあたるもの、と考えるとイメージしやすいでしょう。
なお、大アルカナが出たからといって、必ず重大な出来事が起こるというわけではありません。
カードの意味は、質問内容や展開された位置、ほかのカードとの関係性によって変わります。
小アルカナ
小アルカナは、全部で56枚のカードから構成されています。
「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル」という4種類のスートに分かれ、それぞれ14枚ずつあります。
各スートには、エースから10までの数札と、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの4枚の人物札が含まれます。
一般的なライダー版では、それぞれのスートを次のようなテーマと関連づけて解釈します。
ワンド(棒)
情熱、行動力、創造性、挑戦などを象徴します。
新しいことへの意欲や、目標に向かって進む力を読み解く際に注目されます。
カップ(聖杯)
感情、愛情、人間関係、心のつながりなどを象徴します。恋愛や人との関わり、自分の気持ちを考えるときに手がかりとなります。
ソード(剣)
思考、判断、言葉、葛藤などを象徴します。
問題をどう捉えているか、何を判断する必要があるかといったテーマに関わります。
ペンタクル(金貨)
お金、仕事、物質的な豊かさ、生活の基盤などを象徴します。
現実的な行動や、時間をかけて積み重ねることを考える際に役立ちます。
これらのスートは、西洋の伝統的な解釈では、ワンド=火、カップ=水、ソード=風、ペンタクル=地という四元素とも関連づけられます。
小アルカナは、日常生活の中で起こる出来事や感情、具体的な課題を読み解く際に活用されます。
本に例えるなら、大アルカナが大きな章であるのに対し、小アルカナはその中で展開される具体的な場面やエピソードにあたるイメージです。
大アルカナと小アルカナのどちらが出た場合でも、カード一枚だけで良し悪しを判断するのではなく、全体の流れを見ながら解釈することが大切です。
4. 初心者でもできる!タロット占いの基本的な手順
タロット占いは、基本的な道具と手順を知っていれば、自分でも始められます。
ここでは、一般的な占い方を紹介します。
シャッフルやカードをまとめる方法にはさまざまな流派があるため、必ずしもこの手順に従う必要はありません。
準備するもの
タロット占いを始める際に、用意しておくと便利なものをご紹介します。
① タロットカード
まずは、占いに使用するカードを用意しましょう。
初心者の方は、解説書が付属しているデッキを選ぶと、カードの意味を調べながら学べます。
② クロス
クロスは、カードを広げる場所に敷く布です。
カードが傷ついたり汚れたりするのを防ぎ、カードを扱いやすくする役割があります。
必須ではありませんが、占いに集中できる環境を整えたい方にはおすすめです。
③ 必要に応じて用意する浄化アイテム
タロット占いでは、セージやお香、水晶などを使って、カードや占う場所を整える方もいます。
ただし、これらは占いをするために必ず必要なものではありません。
カードの浄化についても、決まった方法があるわけではなく、使う人の考え方や習慣によって異なります。
まずはカードと落ち着いて向き合える環境を整えることから始めてみましょう。
タロット占いの手順
ここでは、基本的なカードの引き方を6つのステップに分けて紹介します。
ステップ1:占いたい内容を具体的にする
最初に、何について占いたいのかを整理します。
例えば、恋愛について占いたい場合、「恋愛運はどうですか?」という質問だけでなく、「気になる相手と関係を深めるために、今の自分にできることは?」と具体的に考えてみましょう。
質問が明確になると、カードから得たヒントを現実の行動につなげやすくなります。
ステップ2:スプレッドを選ぶ
スプレッドとは、カードの展開方法のことです。
代表的なものには、1枚のカードを引くワンオラクルや、3枚のカードを並べるスリーカードスプレッドなどがあります。
初心者の方は、まず1枚引きから始めてみるとよいでしょう。
ステップ3:カードをシャッフルする
質問を思い浮かべながら、カードをよく混ぜます。
カードをテーブルに広げて混ぜる方法や、トランプのように手元で混ぜる方法などがあります。
カードを傷めないように、自分が扱いやすい方法を選んでください。
ステップ4:カードを引く
シャッフルが終わったら、カードをまとめ、選んだスプレッドに合わせて必要な枚数を引きます。
カードを引く前に山を分けてまとめ直す方法もありますが、必ず行わなければならない決まりではありません。
ステップ5:カードを並べる
引いたカードを、スプレッドで決められた位置に並べます。
3枚引きの場合は、例えば「現状・課題・今後のヒント」というテーマを設定して読むことができます。
同じ3枚でも、位置ごとの意味をどう設定するかによって解釈が変わるため、最初にそれぞれの位置の役割を決めておきましょう。
ステップ6:カードをリーディングする
最後に、カードの基本的な意味や絵柄、質問内容、カードの位置などを組み合わせて解釈します。
最初からすべてを正確に読み取ろうとする必要はありません。
まずはカードの解説書を参考にしながら、絵柄を見てどのような印象を受けたか、今の質問とどのようにつながるかを考えてみてください。
慣れてきたら、複数のカードの関係性にも注目すると、リーディングの幅が広がります。
タロットカードの浄化について
タロット占いをしていると、「カードを浄化した方がいいの?」「どのくらいの頻度で浄化するの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
タロットカードの浄化とは、カードや占いをする空間を整えるために行われる習慣のことです。
方法は人によってさまざまで、例えば次のようなものがあります。
- クロスの上にカードを並べ、気持ちを落ち着ける
- カードを丁寧にまとめ、保管場所を整える
- お香などを使って空間を整える
- 月の光に当てる習慣を取り入れる
- カードを使う前後に深呼吸をして、気持ちを切り替える
これらは、占いに集中するための習慣や、カードを大切に扱うための方法として取り入れられています。
なお、浄化によってカードから邪悪なものが取り除かれる、あるいはカードの能力が回復するといったことが科学的に確認されているわけではありません。
浄化を必ず行わなければならないという決まりもないため、自分が心地よく続けられる方法を選ぶとよいでしょう。
カードを長く使うためにも、直射日光や湿気、火気などに注意しながら、大切に保管してくださいね。
5. まとめ|タロット占いは知るほど奥深い
今回は、タロット占いの歴史やカードの種類、構成、基本的な占い方について解説しました。
タロット占いには長い歴史があり、カードの種類や解釈の方法も多岐にわたります。
それぞれのカードにはさまざまな象徴が込められており、質問内容やカードの組み合わせによって、読み取れるメッセージも変わってきます。
また、タロット占いは、特別な霊感がなければできないものではありません。
カードの基本的な意味を学び、絵柄を観察し、自分なりに解釈することから始められます。
カードを通して自分の気持ちを整理したり、物事を別の角度から見つめたりすることも、タロット占いの楽しみのひとつです。
初めての方は、まず気になるデッキを手に取って、1枚のカードを引くところから始めてみてはいかがでしょうか。
知れば知るほど新しい発見があるタロット占い。
その奥深い世界を、ぜひ楽しんでみてくださいね。
