【実践】お金がなくてもできる【無財の七施】とは?

こんばんは。つながる占い師の紫月(しづき)です。
今年も残りわずか。
あなたはどんな1年を過ごしてきたでしょうか?

プライベートや仕事が上手くいった人も
悩むことが多かった人も
関わってきた人とどのように接したかを
一度思い起こしてみてください。

・・・・・

いかがですか?

・彼に愛されているか不安でひどい束縛をした
・職場の上司や同僚と馬が合わず思った以上の成果をあげられなかった
・友達にあなたの愚痴ばかりを聞いてもらった
・家族に八つ当たりした

このようにあなたと接している人たちに負担をかけたことはありませんか?

あなたが今年を無事に過ごせられたのは、周りにいる家族や友人、職場の人たちの支えがあって成立しています。

もし、心当たりがあれば「無財の七施」で相手を思いやりませんか?
相手を思いやることであなたの中にある不平不満が解消され、すっきりとした気持ちになれます。
仏教版セルフケアでもある無財の七施はお金もかからず、すぐに実践できます。

この記事では仏教の教えの一つである「無財の七施」について詳しく解説します。

無財の七施でこれまでのあなたを省み、清々しく新年を迎えましょう。

1.「無財の七施」とは

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無財の七施とは仏教の教えの一つです。
お金がなくても、あなたの周りにいる相手に与えられる7つの方法です。
仏教では相手に物や助け、心の温かさを与える行為を「布施」といいます。
それを通じて、自己中心的な心を減らし、相手と分かち合う精神を育む教えです。
無財の七施も布施の一種です。
相手を助けたり、喜ばせたりする行為を示しており、だれでも実践できる慈悲の行為として伝えられてきました。
「施」は施しをすること。相手にお礼として差し上げることだけではなく、仏道において修行の一つともされています。
相手のために心を込めて捧げることで、あなたの心の浄化にもなります。
お金も特殊な能力も何も必要ありません。手軽に実行できる布施を実践し、あなたの成長につなげましょう。

2.くわしく見る「無財の七施」

ここでは無財の七施について一つずつ紐解いてみてみましょう。

①眼施(げんせ)

やさしい目で人を見ることを意味します。温かさと思いやりを込めたまなざしを相手に向けることで、金銭など物質的な布施ができなくても、相手に安心感や喜びを与えられます。
スマートフォンやパソコンを見ながら会話することが多い現代ですが、手を止め相手の目を見て向き合うことで、信頼や思いやりを示します。

②和顔悦色施(わげんえつしきせ)

なごやかな顔つき、穏やかな表情でいることを指します。相手に対して怒りや嫌悪感を持たず、やさしい表情で接します。
見返りを求めず、心からの優しさを持って接することで、相手もあなたも心が豊かになるのです。

③言辞施(ごんじせ)

相手にやさしい言葉や励ましの言葉、思いやりのある話し方を与えることです。言葉を通じて相手に喜びや安心感を届けることで、心を癒し支えられます。
あなたが発したたった一言が、相手の気持ちを軽くし元気を与えられます。
近年SNSでのコミュニケーションが多く見られますが、そこでも言辞施の心を活かすことで、豊かな人間関係を築き、お互いの心をクリアにする効果が生まれるのです。

④心施(しんせ)

思いやりや善意の心を持って相手に接し、心の中で相手を助けようと願う行為を言います。純粋な善意や配慮の心を持つことそのものが布施とみなされます。
思いやりの心を育むことで、あなたと相手の心を豊かにできます。心からの願いや祈りは、たとえ見えなくても相手に伝わり絆を深める力になります。

⑤身施(しんせ)

あなたの身体や行動を通じて相手の助けになることを指します。実際に行動することによって、相手を支えることが身施となるのです。
具体的な例としてボランティアがイメージしやすいでしょう。相手に感謝され、あなた自身も充実感や達成感を感じられますので、自己成長にもつながります。

⑥床座施(しょうざせ)

相手に座る場所や休む場所を提供することを意味します。電車やバスの座席を譲る、体調の悪い人に手を貸し休める場所に一緒に移動するなど身近でも実践可能な布施です。
相手が休息できる空間や場所を無償で譲ることで、相手との共有の精神を育めます。

⑦房舎施(ぼうしゃせ)

あなたの住まいや寝床をきれいにすることです。あなたや一緒に暮らす家族が落ち着いて休息できる環境を整えることで、心の安らぎや安心感を提供できます。
それにより、あなたの心の平安をもたらし、信頼関係が築かれ、生活に希望や潤いを与えられます。

3.実践!無財の七施!!

ここまでで何となく意味は伝わりましたか?それでも具体的にどう行動すればいいか分からないあなたに、それぞれの具体例をご紹介します。

眼施(げんせ)

  • 相手を見下さない
    相手の立場に関係なく、平等で尊敬を込めた目線を向けます。
  • あたたかいまなざしを向ける
    怒りや冷酷さを感じさせない、柔らかい表情で相手の目を見ます。
  • 目をそらさずに向き合う
    目を合わせることで、真剣さや関心を伝えます。

和顔悦色施(わげんえつしきせ)

  • 微笑む
    自然な笑顔を心がけることで、相手に安心感や親しみを感じてもらいます。
  • やさしい言葉をかける
    励ましの言葉や、感謝の気持ちを込めた挨拶など、小さな気遣いを持って相手を癒します。
  • 穏やかな態度でいる
    怒りや焦りの感情を抑え、落ち着いた態度で相手に接し、安心感を与えます。
  • 相手の話に耳を傾ける
    真剣に話を聞く姿勢を見せることで、相手に「自分は大切にされている」と感じてもらいます。

言辞施(ごんじせ)

  • 相手を励ます言葉をかける
    「大丈夫」「頑張っているね」など、相手を勇気づける言葉をかけます。
  • 感謝の気持ちを伝える
    「ありがとう」「助かりました」など、相手の行為に感謝を示します。
  • 相手を否定しない
    相手の意見や感情を尊重し、批判や否定的な言葉を控えます。
  • やさしいトーンで話す
    怒りや焦りのない穏やかな声で話し、相手に安心感を与えます。

心施(しんせ)

  • 相手の幸せを祈る
    家族や友人、困っている人に対して幸せを願います。
  • 悪意を抱かない
    憎しみや怒りの感情を持たずに相手を思いやり心の平穏を保ちます。
  • 利他の心を持つ
    直接誰かを助けられなくてもその人の成功を願う心を持ちます。
  • 見返りを求めない
    自分の利益や見返りを求めずに純粋に相手を想います。

身施(しんせ)

  • 手助けをする
    他の人が重い荷物を持っていたり、困っていたりしたときに、あなたから進んで手を貸します。
  • 介助する
    高齢者や障害を持つ人に対して、移動を手伝ったり、サポートします。
  • 物理的な寄付
    財産を寄付するなど、目に見える形で提供します。
  • 奉仕活動
    ボランティアとして、避難所などの支援活動に参加し、相手に手を差し伸べます。
  • 教える
    あなたが持っているスキルや知識を、困っている人に教えて助けます。

床座施(しょうざせ)

  • 席を譲る
    バスや電車で、目の前に高齢者や妊婦さんが立っていたら進んで席を譲ります。
  • 来客に座布団やいすを用意する
    来客の際に座布団や快適な場所を提供することで、相手にくつろいでもらいます。
  • 休息を取れる場所を提供する
    自宅や自分のスペースで、疲れている相手に休む場所を提供します。

房舎施(ぼうしゃせ)

  • 掃除する
    あなたの住まいや寝床を掃除して、心の安定を保ちます。
  • 整理整頓する
    身の回りの物を整理整頓することで、幸福感や満足感を高めます。

4.無財の七施で得られる効果

無財の七施を実践することで得られる効果をまとめました。

精神的な豊かさ

目に見える物質的なものに頼らずとも心が豊かになることを実感します。相手に思いやりややさしさを向けることが、あなたの内面の充実感を育みます。
無償で与えることにより、自己中心的な思考がなくなり、相手と共に生きることへの喜びを感じられます。

人間関係の改善

無財の七施を実践することで、相手との信頼関係を築けられます。あたたかいまなざしややさしい言葉、微笑むことは、相手との距離を縮め、いい関係を育むことに繋がります。
周囲からの信頼や尊敬を得られ、人間関係が円滑になります。

心の平穏

精神的な施すことで、自分の心の平穏を得られます。無財の七施はあなたの心を相手に向けることで、自己中心的な欲求や不安を減らし、心の安定を促します。
与えることで心が満たされ、ストレスや不安が軽減されます。

相手への思いやり

相手に対する思いやりや共感の気持ちが深まります。相手の立場になって考え、やさしさや理解を示すことで、より強い共感を得られます。
よって、自己中心的な行動が減り、他社との調和が生まれるのです。

ポジティブなエネルギーの循環

ポジティブなエネルギーが生まれ、循環します。周囲に対してやさしさやあたたかさを持って接することで、良いエネルギーがあなたにも戻ってきます。
良いエネルギーは心身の健康を促進し、さらなる幸福感を引き寄せます。

自己成長と徳の積み重ね

思いやりや新設を行動として示すことで、徳を積み重ねられ、自己の成長に繋がります。あなたの内面が成長する過程を指し、精神的な成熟を促します。

社会への貢献

日常生活の中で、周囲の人々にやさしさを与えることで、社会にポジティブな影響を与えられます。このような行動が、周囲の人々や社会全体に波及していく効果を持ちます。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?七施それぞれの言葉は難しくても、すぐに実践できることが多く感じられたと思います。
無財の七施を実践することで、精神的な豊かさや人間関係の向上、心の平穏など、あなたの内面をぐんぐん成長させる効果が現れます。
これらの行動は、自己中心的な心をなくし、相手との調和を深め、より豊かな人生を歩む手助けになります。
深く考える必要はありません。あなたも今日から無財の七施を実践して、心を豊かに、成長を促してみませんか?
来年、あなたの心身が急成長を遂げるかもしれませんよ。

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